ヒアルロン酸注入
Hyaluronic acid
「口元のハリが気になる」「唇が閉じにくく食べこぼしが増えた」「食事のときに食べ物が口の中でまとまりにくい」——こうしたお悩みを、美容ではなく口の機能の面から相談したいと感じている方は少なくありません。
歯科医院で行うヒアルロン酸注入は、見た目の変化を伴うことはあっても、その主な目的は口唇の閉じやすさや咀嚼のしやすさといった口腔機能を支えることにあります。
東松山のくるみ歯科医院の視点で、歯科が行うヒアルロン酸注入の目的や注入する部位、製剤や持続の目安、注意すべきリスク、費用の目安、代わりになる方法までをわかりやすくご説明します。
ヒアルロン酸注入というと美容の施術を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、歯科医院で行うヒアルロン酸注入は、歯科医師が診査・診断のうえで、口のまわりの軟らかい組織にヒアルロン酸製剤を注入し、口の機能を支えることを目的とします。
具体的には、口唇を閉じる力を助けたり、食べ物を口の中で保持しやすくしたり、噛んだものが噛み合わせの面へまとまりやすいように誘導したり、食べかすの滞りを減らしたりして、咀嚼のしやすさを保つ・改善することを目指します。
あわせて、口元の支えや顔の輪郭のバランスといった見た目の変化を伴うこともあります。
ただし、これらの変化には個人差があり、左右差や持続の長さも一人ひとり異なります。
歯科医師が行う治療であっても、結果を保証するものではありません。
当院では、まずお口とお顔まわりの状態を確認し、機能面でどのような効果が期待できるか、逆にどのような限界やリスクがあるかを含めてご説明したうえで、ご希望に沿うかどうかを一緒に検討していきます。

口のまわりのどこに注入するかによって、期待するはたらきは変わってきます。
当院では、機能面のお悩みにあわせて部位を選んでいきます。ここでは代表的な部位と、その目的をご説明します。
ほうれい線や、口角から下に伸びるしわ(マリオネットライン)のまわりに注入することで、くぼみに食べかすが滞りにくくなるように整えたり、噛んだ食べ物が噛み合わせの面へまとまりやすいように口元の形を支えたりすることを目指します。
これにより、食事のときの咀嚼のしやすさを保ちやすくなると考えられます。見た目の面でも口元の印象が変わることがありますが、その感じ方は人それぞれです。

口唇へ注入することで、唇を閉じる力(口唇閉鎖)を助けることを目指します。唇が閉じにくいと、食べ物や飲み物が口の中にとどまりにくく、食べこぼしやむせにつながることがあります。
口唇の閉じやすさを支えることは、食べ物や飲み物を口の中に保つことや、誤って気管に入ってしまう誤嚥のリスクへの配慮の部分でとても大切です。
ただし、効果の程度や持続には個人差がある点にご注意ください。

あご先(オトガイ部)に注入することで、鼻先とあご先を結ぶ横顔のライン(Eライン)や口元全体のバランスを整えることを目指します。口元の支えが変わることで、見た目の印象や口を閉じたときのおさまりに変化を感じる方もいますが、これも個人差のある範囲です。

当院で使用するのは、非動物性の安定化ヒアルロン酸と呼ばれる製剤です。
注入にあたっては、部位に応じて局所麻酔を行い、消毒をしたうえで、少量ずつ注入していきます。一度に多く入れるのではなく、状態を見ながら少しずつ調整していく形が基本です。
注入したヒアルロン酸は体内で少しずつ吸収されていくため、効果は永久に続くものではありません。
持続の目安は、通常およそ半年から1年ほどとされていますが、注入した部位や量、体質、生活習慣によって個人差があります。効果がゆるやかに薄れてきたと感じたときには、状態を確認したうえで追加の注入や微調整をご案内することもあります。

ヒアルロン酸注入は、体に針を刺して製剤を注入する処置であるため、いくつかの副作用や合併症が起こる可能性があります。安心して検討していただくために、あらかじめ知っておいていただきたい内容です。
比較的起こりやすいものとしては、注入した部位の痛みや腫れ、赤み、熱感、違和感、内出血などがあります。
多くは一時的で、時間の経過とともに落ち着いていくことが多いものです。このほか、感染、しこりや硬いふくらみ(硬結)、左右差、入れ過ぎ(過矯正)や足りなさ(不足)、感覚の異常、アレルギーのような反応などが起こることもあります。
これらが生じた場合は、経過を観察したり、お薬による処置を行ったり、状態によってはヒアルロン酸を分解する薬剤(ヒアルロニダーゼ)で修正したり、必要に応じて専門の医療機関をご紹介したりすることがあります。
また、まれではありますが、血流の障害や皮膚の色調の変化、組織が傷んでしまう壊死、強い痛み、視覚の障害といった重い合併症が報告されています。
当院では、こうしたリスクを踏まえ、注入する部位や量を慎重に判断し、少量ずつ確認しながら進めます。処置後に強い痛みや色の変化など、いつもと違う症状を感じたときは、様子を見ずに直ちに当院へご連絡ください。
施術後は、注入した部位を落ち着かせるために、当日は次のようなことを控えていただきます。強い圧迫やマッサージ、長時間の入浴やサウナ、激しい運動、過度な飲酒などは、腫れや内出血が強くなる原因になりやすいため、避けてください。
注入した部位を強くこすったり押したりしないこともご意識いただきたい点です。
部位やその方の状態によってお伝えする内容が変わることがあります。詳しい過ごし方は施術後に当院からご案内します。
もし、腫れや痛みが強くなる、色が変わる、感覚がおかしいなど、気になる異常があったときは、自己判断で様子を見ず、ご連絡ください。

歯科医院で口腔機能を目的に行うヒアルロン酸注入は、健康保険の対象にはならず、自由診療(自費)となります。そのため費用は、注入する部位や量、追加の注入や微調整、再施術を行うかどうかによっても変わってきます。
当院では、実際の診査のうえで、費用の目安に加えて、追加注入や微調整・再施術が必要になった場合の扱い、効果には個人差があること、リスクについても含めてご説明し、ご納得いただいてから進めます。
費用の詳細は、診察の際にお伝えしますので、気になる点は遠慮なくお尋ねください。

口元や咀嚼、口唇の閉じやすさに関するお悩みへの対応は、ヒアルロン酸注入だけではありません。状態やご希望によっては、別の方法のほうが適していることもあります。当院では、注入ありきで進めるのではなく、選択肢を並べたうえで一緒に考えます。
代わりになる方法としては、まず様子を見ながら経過を観察する方法、口のまわりの機能を鍛える口腔機能訓練、入れ歯や被せ物などの調整(補綴・義歯調整)、噛み合わせの調整、そして必要に応じて他の科への紹介などがあります。
たとえば、食べこぼしや咀嚼のしにくさの背景に入れ歯の不具合や噛み合わせのずれがある場合は、そちらを整えることが先になることもあります。どの方法がご自分に合うかは、診査のうえでご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
当院で行うヒアルロン酸注入は、歯科医師が口唇の閉じやすさや咀嚼のしやすさといった口腔機能を支えることを主な目的として行います。見た目の変化を伴うことはありますが、機能面を重視した治療である点が特徴です。効果や持続には個人差があります。

注入したヒアルロン酸は少しずつ吸収されるため、通常はおよそ半年から1年ほどが目安とされています。ただし、部位や量、体質、生活習慣によって個人差があり、必要に応じて追加の注入や微調整をご案内することもあります。

局所麻酔を行ったうえで注入しますが、注入後に痛みや腫れ、内出血などが出ることがあります。多くは一時的ですが、症状が強いときや長引くとき、いつもと違う異常を感じたときは、様子を見ずに当院へご連絡ください。

ヒアルロン酸注入は自由診療(自費)となり、保険は適用されません。
費用は部位や量によって異なるため、診査のうえで費用の目安やリスク、追加費用の扱いを含めてご説明します。詳しくは診察時にお伝えします。

当院では、歯科医師が診査・診断のうえで、口腔機能を支えることを目的としたヒアルロン酸注入をご案内しています。効果には個人差があり、リスクや代わりになる方法もあわせてご説明したうえで、ご納得いただいてから進めます。
東松山駅西口から徒歩3分、駐車場も完備し、土曜日と第1・3日曜日も診療しておりますので、気になる方はまずお気軽にご相談ください。
